しがさく・ねこぐらし

仕事で京都に出ることが多いんですが、困るのが空き時間。
約束と約束の間にぽっかり２～３時間空いたりすると、滋賀ま
で帰るわけにもいかず、ウロウロするハメに。かといって、流
行りの簡易オフィスを借りるほどでもなし。

そこで、せっかくなら、と空き時間に映画を観ることも結構あ
るんですが、烏丸四条にある「京都シネマ」はうってつけの劇
場です。交通も便利だし。

昨日観たのは『さくらん』。安野モヨコの原作を読んでたのと
椎名林檎の音楽が楽しみだったのとで、時間つぶし以上には
なってくれるだろうと思ってましたが、いや、それ以上でした。



主演の土屋アンナがイイのは期待通り。でも、木村佳乃って
あんなにいい女優さんでしたっけ？　色っぽかった～。

押し寄せてくる音楽とケバケバしさは、先日観たソフィア・コッ
ポラの『マリー・アントワネット』に通じるところも多かったんで
すが、突き抜けたような「なんとかなるさ」感は、やっぱり女性
監督だから？

そういえばソフィアも、かのフランシス・コッポラの娘なら、さく
らんの監督・蜷川実花も演出家・蜷川幸雄のお嬢さん。才能
を受け継いでるっていえばそれまでですが、変な気負いがな
いように感じるのは、男性の二世とちょっと違うところかもしれ
ないですね。育ちの良さが華になってる。「蝶よ花よ」とは良く
言ったもんです、まったく。