思い出商店街
商店街といえば、私が思い浮かべるのは浜大津の「ナカマチ」。パルコも、西武も、
近江大橋すらなかったころ、丸屋町から菱屋町へ、母や叔母に連れられてしょっち
ゅう買い物に来たものです。
丸屋町のアーケード入口。小学生のころ、買い物のお供で私と妹がいちばん楽しみ
にしていたのは、このあたりにあった喫茶店でプリンを食べることだったなぁ。金物屋
さんの店先にはあいかわらずヨボヨボのおばあさんが座って話し込んでましたが、ま
さかあのころ見たばあさんじゃないよね・・・? たぶん、ヨボヨボ具合も世代交代して
るはず。
「買ってくれるまで帰らへん!」とネバったおもちゃ屋さんは一軒も見当たらず。ぬり絵や
『めばえ』を買ってもらった本屋さんは健在でした。
装いは新たになってましたが、酒蔵の平井商店さんもそのまま。というかこの店は300
年前からず~っとココなんだそうです。滋賀咲くの
「ウマしが日記」でも紹介されてました
よね。ハス向かいの姉妹店にはアジアンなねこグッズもそろってます。
実は本日の目的は母が下手の横好きで続けてる絵画教室のグループ展。会場は洋装
店「田中駒」の2階です。この店にはいい思い出がない。だって母も叔母もここへ一歩入
ったら買い物に夢中で30分も1時間も出ようとしないから。妹と私は試着室でかくれんぼ
したりしてうんざりするほど待ちくたびれたもんです。
母は絵を初めて2年。つまり会場でいちばんの下手っピーを探せばそれが母の絵ってこ
と。ずうずうしくも3点出品してました。みなさん力作揃いのなか、あれを並べておくとは、
いや、ある意味勇気がある。
母のせいで今も昔もやっぱりこの店は落ち着かないのでした。
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