食道楽の血
入院していた伯母が退院し、みんなでご飯でも食べようか、という話に。
病み上がりの伯母はあまり遠くへ行けないので浜大津の「あたか飯店」へ。
子や孫のほか、私たち姪やその子まで集まったので総勢14人という団体様になり
ました。伯母はひさびさにみんなで集まるダシにされたという感じですかね。
伯母は京都四条のまちなか育ちなもんで、おでかけ大好き、外食大好きな人。その
血は私にも受け継がれてることは間違いなさそう。
実際、物心つく前から毎週のようにあちらこちらへ連れて行ってもらい、「あんたは
おばちゃんと出かけるたび、新しい服で帰ってきた」とは母談。最初の子だったもん
ですから、そらまあ一家中に甘やかされ、結果ダメな大人に育ったというわけ。
あたか飯店は当時、家族みんなでよく来た店。食事のあと、ショーケースの前で次
来たときに食べるものを決めてから、電車通りにあった「きんこう」という喫茶店でコ
ーヒーを飲んで帰るのが定番でした。
大津いちばんの繁華街だった浜大津も膳所や草津に人気を奪われ、おなじみだった
店のほとんどが姿を消しました。ちょっと寂しいですね。
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